- 概要
東北大学災害科学国際研究所とNTTとのビジョン共有型共同研究 「安心なくらしを支える基盤技術 :(1) 震災アーカイブを活用した社会課題解決型サービスデザイン手法の研究」の一環として,「ステルス防災」を実施しております.
研究代表者:本江正茂(東北大学 フィールドデザインセンター)
副研究代表者:柴山明寛(東北大学災害科学国際研究所)
NTT担当者:赤坂文弥、井原雅行(NTTサービスエボリューション研究所) - ステルス防災とは
防災・減災の行動を日常にインストールする
日本は、世界的に見ても、自然災害が多い国です。しかしながら、仕事や家事に忙しい日々の生活の中では、防災の大事さは理解しつつも、そのための備えや行動を起こすことは後回しになってしまうことが多いのではないでしょうか。このような、防災への「関心(意識)」と「行動」の間にあるギャップを埋めるための新たなデザインコンセプトが「ステルス防災」です。 ステルス防災とは、防災・減災のための行動や備えを日常生活の中に “ステルス化”することです。ステ ルスとは、「こっそり行うこと、秘密裏に行うこと」という意味です。すなわち、ステルス防災とは、防災・減災のための行動や備えを、日常生活の中に(はっきりは見えない形で)埋め込み、特別な努力をしなくても“いつの間にか/気がつけば ” 防災・減災ができてしまっていることを目指します。 一般に、防災・減災を促す活動は、「備えがないといざという時に大変!」というように、危機感をあおることで、防災意識を高めて行動につなげようとします。これに対してステルス防災は、防災・減災の 活動を日常生活に溶け込ませることで「行動の障壁を下げる/ゼロにする」ことを目指すもので、これまでとは違う新たなアプローチと言えます。 - サイト
東北大学大学院工学研究科 フィールドデザインセンター(FDC)
国立大学法人東北大学と日本電信電話株式会社、巨大災害と闘い安心・安全な社会の実現をめざす共同研究を開始(2018年8月28日リリース)