
東北地方太平洋沖地震による津波は「1000年に1度」と頻繁に形容されています。
これは,869年貞観地震による津波が今回の地震津波が同程度の規模だったことを由来していますが,最近の研究では,この「1000年に一度」が見直されています。
東北大学東北アジア研究センターの蝦名裕一研究員は, 1611年に仙台平野を襲った慶長大津波についての古文書記録を改めて収集・分析を行いました。
これによると,慶長大津波の被害は仙台平野にとどまらず,北は北海道東部,南は福島県相馬まで及んでいたことが徐々に明らかになってきました。
蝦名研究員によれば,「これまで,1611年の地震・津波は慶長『三陸』地震津波と呼ばれていたが,本来は慶長「奥州」地震津波と称するべき。東日本大震災と同じ規模の津波は『1000年に1度』ではなく,『400年に1度』として認識して,対策を講じなければならない」と言います。
